各症状について

各症状についてできるだけ分かりやすく簡単にご紹介いたします。
同じ症状でも人それぞれ痛み方など変わってきますので、一つの参考程度になれば良いなと思います。

 

首~肩周辺

肩こり

頭痛(筋緊張型頭痛)

むちうち

五十肩(肩関節周囲炎)

胸郭出口症候群

 

 

上肢

テニス肘(上腕骨外側上顆炎)

腱鞘炎

 

 

腰~骨盤周辺

腰痛(慢性腰痛)

ギックリ腰(急性腰痛)

腰椎椎間板ヘルニア

坐骨神経痛

腰部脊柱管狭窄症

腰椎すべり症

梨状筋症候群

産後の骨盤矯正

 

 

下肢

オスグッド病

むくみ(下肢浮腫)

こむら返り

足底腱膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニアで、思い浮かぶのは酷い腰痛だったり坐骨神経痛だったりすると思います。
症状を理解していくためにひとつずつ説明していきたいと思います。

◇腰椎とは
背骨は、頚椎(7個)、胸椎(12個)、腰椎(5個)、仙骨で構成されています。他の動物も大きさは違いますが背骨の数は同じです。
進化の過程の中で四足歩行が二足歩行になり腰への負担が大きくなってきました。腰は人間の体の中でかなり大事なポイントです。

◇椎間板とは
椎骨と椎骨の間にはクッションの役割を果たす椎間板があります。椎間板の中心に髄核。髄核を取り囲む線維輪で構成されています。

◇ヘルニア
組織の一部が本来あるべき場所ではない部分にはみ出している状態のことです。脱腸(そけいヘルニア)もその一つです。

〇腰椎椎間板ヘルニア
椎間板の中の髄核が飛び出してしまった状態。
●原因
重いものを持つなど腰に負担のかかる動作で発症します。加齢や日常生活の負担で少しずつ悪化し、ちょっとしたことで発症する場合もあります。
●症状
主な症状は腰痛です。また、神経が圧迫されることにより足やお尻にしびれや痛みを生じます。

●治療
動ける程度の痛みであれば痛みの出ない程度に動きます。じっとしていると足腰の筋力が低下していきます。
痛みが激しい時は安静にします。痛みが生じない姿勢を保ち、動く時はコルセットを装着し腰に負担がかからないようにします。
それでも痛みが強い時は湿布や鎮痛薬を使用します。
外科的治療では、日常生活に支障をきたすほど症状が重い場合はブロック注射を、重篤な場合には手術になるでしょう。

ここまで腰椎椎間板ヘルニアについて述べてきましたが、近年では腰痛の原因はヘルニアそのものではないと言われています。
1995年カナダの研究で、ヘルニアと診断された腰痛のある46名と年齢・性別・職業などを一致させた腰に痛みのない健康な人46名のMRIを撮り、研究内容の知らない医師2人に画像診断してもらいました。
その結果、なんと痛みのない健康な人の4人に3人がヘルニアを持っていたのです!

MRIでヘルニアが見つかったからといって、それが痛みの原因とは言えません!
痛みの本当の原因は何でしょうか? 私は今まで、腰椎椎間板ヘルニアと診断された腰痛や足のしびれのある方を施術してきました。
多くの場合、立ち上がる時に痛かったり、腰を反ると痛かったりする初期動作による痛みです。
そして、痛い方に共通することは、身体を動かしたり支えたりする筋肉が硬く強張っているのです。

個人的なことですが、僕自身が腰椎椎間板ヘルニアを抱え、克服いたしました。
同じように苦しんでいる方のお役に立てれば幸いです。
お悩みの方はお気軽にご相談ください。